2005年12月22日木曜日

変拍子は楽し

変拍子というのは、なぜか私の心をくすぐります。
一般には変拍子というと、現代音楽的で複雑でヘンテコな音楽の要素とみなされている場合も多いです。でも、私の感覚はちょっと違います。現代音楽ほどわからない音楽ではないし、かといって巷に溢れる流行歌より凝っていて面白い、とでもいうか。私にとって変拍子はビート感が強調されるほど魅力的。心の中で、12345と数えながら、「うーん、いったい何拍子なんだ!」というのが好きなんですね・・・
恐らく、変拍子というのは、それそのものの魅力というより、こういった音楽の引っ掛かりを愛するような感性から来ているように思います。それはとても知的な作業にも思えるし、あるいは奇形を愛する気持ちの一種なのかもしれません。
変拍子の音楽といえば、まずはプログレ。曲によっては、変拍子であることそのものが目的の曲もたくさんあるように思います。私としては、キング・クリムゾン、ELPあたりが変拍子と言って思い出されます。「太陽と戦慄」は大好きなアルバムの一つ。3+3+2+2 の十拍子が気持ちいい。
最近では、ブログで感想を書いた上原ひろみも変拍子大好きなアーティスト。最新アルバム冒頭の曲「スパイラル」では、左手でバリバリの変拍子伴奏をつけながら(2+2+3+2+2+2 の十三拍子)、右手で別のリズムを弾くという超絶技巧を聞かせてくれます。

邦人合唱曲では拍子がころころ変わることは珍しくないですが、変わった拍子でずっとリズムが刻まれることは少ないと思われます。7/8 ならそこそこあるでしょうか。
ちなみに、拙作 E=mc^2 では、冒頭の曲の途中より、3+3+3+2+2 の十三拍子で突っ走ります。作る立場としてもこういうの好きなんです。

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