たまたま今、某団体で練習しているプーランクの「Hodie Christus natus est」の楽譜を私なりに読んでみようと思います。
私自身はプーランクの研究家でもなんでもないので、下記の内容の正否は保証しませんが、私ならこう読む、といったレベルの話だと思っていただければよいかと思います。
さてこの曲、比較的演奏機会も多く、コンクールなどでも良く聞きます。近代曲のなかでも、かなりメジャーな部類の曲なのではないでしょうか。
歌詞も有名なもので、多くの作曲家が付曲しているものです。
まず、この曲の大きな特徴は、アップテンポで完全なホモフォニックであるという点。それにも関わらず、ほとんど同一の主題がひたすら繰り返されている、という点がまず誰にでもわかると思います。(メロディよりもモチーフのようなもので組み立てられている)
ホモフォニック&同一主題の執拗な繰り返し、という曲の基本構造のため、曲調の変化はもっぱら音量によって行われます。それも、cresc. dim. のような指示でなく、subito のように、フレーズごとの極端な音量操作を要求されます。
曲の構成は、歌詞が全部で三回、順序に沿って繰り返されます。曲調もほぼ三回同じように繰り返されます(仮にこれを1番、2番、3番と呼びましょう)。最後は Gloria in excelsis Deo, Alleluia がコーダのように何回か繰り返されて派手に終わります。
調は基本的にC調ですが、1番、3番では途中 C-mol っぽくなります。2番では、E-dur さらに G-dur になり、3回の繰り返しに若干の和声的な変化が加わっています。
長くなりました。続きはまた後ほど・・・
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