これから大変化の時代になります。というより、今まで、特にここ2,30年はあまりに変化がありませんでした。
では、これからどんな変化が起こるのでしょうか。受け売りな部分は多いけれど、自分なりに思っていることを書いてみます。
基本的に、大きな組織が軒並み厳しくなっていくと思います。
大きな仕組みがあったから大きな利益を出していたのですが、利益が減ってくると、大きな仕組み自体が負担になってきます。特に定常的に動くような大きな仕組みは、コモディティ化の結果、安く動かせるところに移っていくので、先進国では大きな仕組みを減らしていくような方向が強くなっていくでしょう。
ここで言う大きな仕組みとは、工場とか販売網とか物理的なインフラ、ネットワークとか、まあそういうものです。
そうなるとすると、中小企業と大企業の差なんて無くなってくるし、むしろ身軽な分、中小企業の方が素早く動ける感じもしてきます。今まで我々は大きな会社に勤めていることがステータスだったけれど、こういうトレンドが変わっていくことでしょう。
当然、大きな仕組みを持った大きな組織が調子が悪くなるのですから、失業者が増えたり給料が減ったりするわけです。
中流だと思っていた人々に明暗が分れ、今の暮らしを維持出来る人たちと、どんどんと貧しくなっていく人たちに分かれていくでしょう。
貧しい人が増えれば、社会不安も増大するし、今まで無かったような犯罪も増えるかもしれません。
少しずつですが、貧民街のようなものが形成され、裕福な人と貧乏な人が住む場所が分かれていくような流れになるのではないかと思います。
そうなると格差は固定化され、ある種の階級社会が訪れる可能性があります。それは、今の日本人にはかなり想像の出来ない社会なのではないでしょうか。
公務員は地方自治体に雇われている訳ですが、もちろんそれも大きな組織です。
税収が減れば、やはり大きな仕組みを支え切れなくなります。治安、ゴミ、教育、医療、インフラの保守などに十分なお金が回らないと、今からは想像出来ないくらい過酷な社会が訪れることになります。
そうすると、自治体ではなく各住民が協力して、そういったサービスに共同でお金を出して運営せざるを得なくなります。
裕福な住民ならそれも可能でしょうが、貧民街ではそれは無理。
全員が食べていけるだけの富の総量がある時代は、上手く分配することで一見幸せな社会を作ることが出来ました。
しかし、富の総量があるラインを下回ると、分配が不可能になり、明確な階層社会が生まれてくる可能性があります。
技術の進歩は我々を幸せにしてくれると多くの人が漠然と思っているのでしょうが、どうもこれからはそのような格差社会がついに日本にも上陸してしまうような気がしているのです。
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