2012年7月22日日曜日

Makerムーブメント

日本なら、こういうサイトがありますが、個人が趣味で日常で使うような機器を作って楽しもうというムーブメントが起こっています。
趣味というと本業とは別で、それによる収入を期待せず、というようなイメージになりますが、そういうムーブメントが新しい需要を作ったり、新しい人の繋がりを作り出したりすれば、そこに何らかの仕事は発生するはずです。
私の予想では、いずれいくつかの企業がこういうムーブメントをサポートするようになり、それなりに産業として成り立つようになっていくのではないかと考えています。

電機製品は企業が工場を使わないと作れないと多くの人が思っています。
しかし、例えば身体のサイズは一人一人違うから、本当に自分にフィットする服はオーダーメイドで作る、という感覚と同じように、自分の暮らしに合った、あるいは自分の利用の仕方に合ったような電機製品がオーダーメイドで作られたり、あるいは自分で作ってしまえばきっと便利なはずです。

それが可能になるような技術が少しずつ増えているように感じます。
特に、音や映像、ネットワークについては、PCで何でも出来るようになってしまったので、逆に超小型のPC用基板に自分の好みの筐体を組み合わせれば、好きな機器が作ることが出来ます。
今、ちょっとしたPC並みの性能を持った電子基板は数千円レベルで購入が可能になっています。もちろん、この中で動作するプログラムを作らなければいけませんが、これもOSにLinuxを使うなど、ゼロから作らなくても世の中には多くのオープンソースソフトウェアが存在します。
自分の好みの筐体は、3Dプリンタで作成します。好きな形のものを実際に削り出して作ってしまう機械です。3Dプリンタも数十万円で買えてしまうようになってきました。

もちろん、そういう汎用部品やカスタマイズする手段が手に入るようになったとはいえ、個人が全て行なうにはハードルが高いのは事実。
しかし、企業が大量生産するしか方法が無かった電機製品の作り方が、こんな形で多様化することが分かってくれば、趣味で作った個人が小さな工房となって、オーダーメイドで電機製品を作るという事業が可能になるのではないかと思うのです。

それが事業として成り立つには、作る以外の部分においてもまだまだ多くのハードルがありますが、少なくとも自分で作って自分が使う分には、技術的なハードルはかなり下がってきました。
そういう人たちが自分の作ったモノを持ち寄って、自慢するような集まりも開かれています。そういう集まりから、新しい協力関係が生まれて、何かの流れに結びつくこともあることでしょう。

私個人に関していえば、やはり音楽、楽器が好きですし、自分がこういうムーブメントで何を作るかといえば楽器ということになるでしょう。何か面白いことが出来ないか、そんなことを日々考えているところです。

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