2009年3月25日水曜日

SheenaRingoEXPo08(林檎博08)

先日、今年の文化庁の芸術選奨新人賞に椎名林檎が選ばれましたが、その受賞理由でもある、昨年11月のライブDVDが発売され早速購入いたしました。
デビュー10周年記念イベントということで、さいたまスーパーアリーナにて、オーケストラを従えての超豪華なステージ。林檎ファンとしては見逃すわけにはいかないマストアイテムであります。
何しろ、どこまでもエンターテインメントにこだわったステージングに目が釘付け。5回以上に及ぶ化粧直し(その度にヘアスタイルが変わる)、壮大なオーケストラサウンド、林檎の歩みを紹介するスライド上映、おもわずどっきりの包丁パフォーマンス、周り舞台、文字通りお祭り騒ぎを表現した大お祭り隊(阿波踊りの会)、などなど。
なぜか林檎以外の演奏家は全て白衣を着ており、指揮者の斎藤ネコは指揮者というよりは、もはやアジテーターという感じ。いまや重要な林檎的世界の住人の一人になってしまいました。

林檎の歌い方は、曲によってはかなり粘り気のある発音で、演歌的な雰囲気を強調していました。恐らくこれもライブゆえなのでしょう。激しいシャウト、がなりも(嫌な人は嫌なのだろうけど)聞いていて情感が高まります。
オーケストラと打ち込みとバンドの音が交錯し、ポップ、ロック、ファンク、ジャズ、ラテンと様々なジャンルを浮遊する多面的な音楽の世界は、まさに椎名林檎の高い音楽性を示しているとあらためて感じました。さすがに芸術選奨を頂くだけのことはあると思います。林檎ファンでない方にも、このDVDはお勧めです。

一箇所、インストで演奏された「宗教」のオーケストレーションで裏で何度も鳴るシンバルが気になりました。ちょっとあれだけは頂けない感じでしたけど。

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