2008年3月25日火曜日

福島のアンコンに行った

週末に福島で行われた第一回声楽アンサンブルコンテスト全国大会に行ってきました。
全国大会というと、私にとってこれまでは聞きに行くものだったのですが、なんと今回は歌いに行くことに。
ただし、私たちの結果はここで言及するのは止めておきましょう。^^;

福島では花粉がひどくて、当日私を含む多くのメンバーが花粉症でひどい目に合いました。やはり、東北のほうは花粉のピークがちょっと遅れるんでしょうかね。それとも、静岡には無いタイプの花粉で私たちには免疫がなかったのか。

土曜日までに全団体の演奏は終わり、日曜日には各部門の金賞団体による本選が行われました。さすがにどの団体も素晴らしい演奏でしたが、その中でも個人的に印象に残った演奏をご紹介しましょう。

・コール スピリタス
見る限り、秋の全国大会でお馴染みの「なにわコラリアーズ」の面々にしか見えません。名は違えど、なにコラの精鋭メンバということでしょうか。
北欧中心の選曲ですが、日本語の曲やシューベルトの曲なども散りばめて、どのようなジャンルであっても、全て彼らの手の内で料理されてしまいます。やわらかさと輝かしさを兼ね備えた音色がとても心地良かったです。
高校生団体とは一味も二味も違う余裕さ、全体から溢れる軽やかさが、もはやプロと言ってもいい貫禄を感じさせます。
終曲は以前、宝塚でも聞いたような・・・。わかっちゃいるけど、ちゃんと楽しめました。

・宮城県第三女子高校音楽部
いつもはOG合唱団を全国で聞くくらいで、大合唱団という印象しかなかったのだけど、16人で歌うこの高校生の歌声は本当に美しかったです。
他の高校生の演奏に見られたある種の必死さ、あるいは限界ギリギリでの音楽作りではなく、本質的に地力が優れていて、純粋に歌い手としての能力の高さを感じました。選曲もバラエティに富んでいて、旋律の綾をよく表現していたと思います。彼女らの明るく、真っ直ぐな声は、個人的には全団体の中で一番好きでした。

・福井市麻生津小学校
一般の部で出て、最終的には第一位を取ってしまった恐るべき小学生6人組。
何と言うか、この少女らの演奏は今回のアンコンの一つの奇跡だったと言えるかもしれません。小学生にして、これほどの音楽的素質を持ち、なおかつ均質な声と感性を持った子たちが同じ小学校で6人集まったこと、これだけで奇跡と呼べるのではないでしょうか。もちろん、少女らの影に有能な指導者がいることは疑うべくもありません。
演奏の力もさることながら、彼女らの声質と福島市音楽堂の音響とのマッチング、また選曲といった面においても、この小学生アンサンブルの魅力を増幅させた原因として挙げられるでしょう。

少人数アンサンブルという形が、このように注目されるようになれば、またさらなるレベルアップにも繋がると思います。大合唱には無い、繊細な音色の魅力に今回改めて気が付いたような気がします。

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