2008年3月9日日曜日

作曲とコンピュータ

大学の頃から、シーケンサとシンセサイザを使って音楽を作っていた私は、当然のごとくDTMの黎明期からパソコンを使った音楽制作をしていました。もちろん就職後は、仕事柄ということもあります。
パソコンを使った音楽制作、というのは、MIDIシーケンサで音源を鳴らしたり、楽器や歌を録音したりして、最後に全体を録音して音源を作ることを言うわけですが、クラシック系の場合、最終出力は楽譜なので、楽譜が最良に作れる環境が最も大事。そういう意味では、若干世で言うところの音楽制作(DTM)とはちょっと違います。

それでも、MIDIシーケンサで音を確かめながら作曲をする、ということは私の場合あまりに普通のことです。
音楽制作の経験の無い方はパソコンで音楽を作る、ということ自体、とてつもなく敷居の高い行為なのでしょうが、それによって得られる恩恵はあまりに大きいです。
例えば、4小節分音符を書いたところで、それをシーケンサに打ち込んで何度も聞いていくと、理屈ではおかしくなくても、いま一つ居心地の悪い響きがあったりすれば、すぐ直してまた聞き直すができます。逆に、こんな音の重ね方をしても、思ったとおりに聞こえるかとか、場合によっては、かなり和音的に崩しても変に聞こえないかとか、すぐに聞けるからこそちょっと試してみたくなります。
そういう経験の積み重ねが、長い目で見れば引き出しの多さに繋がるわけで、作曲の習熟に大いに役立つのではと私は思います。

ちなみに、現在私が使っているSibeliusという浄書ソフトは、楽譜を打ち込むと、それなりにMIDIを再生してくれてこれがまた便利。浄書ソフトは昔からそういう機能は持っていたけれど、近年は使い勝手もかなり向上しています。
ちなみに今度出るSibelius5では、標準で高品質の楽器音を内蔵していて、浄書ソフトだけで音楽制作用ソフト(DAW)に近い音が出るようになります。
そんなわけで、コンピュータ浄書ソフトはいまや私の最も重要なアイテムの一つとなっています。

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