2007年10月23日火曜日

ネット時代の著作権

PD合唱曲に関連して、ちょっと著作権のことなど。
ネット環境が発達した昨今、音楽や映像も簡単にコピーし、ネットを通じて世界に公表することが出来るようになりました。
そもそも、インターネット以前の社会では、レコードもビデオも実際のモノが無ければその中身も鑑賞できなかったし、そういったものを情報の劣化無しにコピーすることなんか出来なかったわけです。ところが、今の技術をすれば、情報は完全にモノから分離され、ネットワーク上で自由にやり取りが可能になってしまいました。
ですから、前時代的なものさしで著作権を運用することにはやはり無理が生じてきます。

今は私的録音補償金と言って、私的録音による損失金額を、メーカがMDなどに上乗せして売って、それを権利者に還元する制度があります。
今、その補償金を、iPodやPCからも徴収しようという話もあるようです。それを言ったら、メモリカード、USBメモリ、HDなど、全ての記憶媒体から補償金を取らなければいけませんが、そこには必ずしも著作物のコピーが置かれるわけでもありません。
そんなわけで、補償金制度も破綻しかかっているようです。

著作物を簡単にコピーできるような技術は悪いものなのでしょうか?
私たちはもうそんな便利な世の中に慣れきってしまいました。今ここにあるデータを、他人に渡すのはあまりに簡単です。でも、そんなに簡単に「悪いこと」が出来てしまう世の中も何かおかしい気がします。

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