微妙に前回とタイトルは違います。
著作物から、どうやって使用料を取るか、と考えている一方で、ほとんどお金にならない著作物を作り続けるたくさんのシロートさんがいます。
無論、著作物のレベルが低いことがシロートさんである所以なのですが、それはあくまで一般論。私の思うに、アマチュアであっても非常に芸術性の高い著作物を作れる人は少なからずいます。
そういう人たちが、なぜプロとして活躍していないかというのは実に牧歌的な疑問であって、どんなジャンルでも有名になれる人はほんの一握り、明日の飯の心配をしながら商業主義に魂を売るくらいなら・・・と考えるアマチュアが多くても何の不思議もありません。
しかし、そういうアマチュアクリエータが活躍する場がだんだん増えています。
例えば、ちょっと前に書いた「初音ミク」が流行っているニコニコ動画。「何という才能の無駄遣い」というコメントが誉め言葉として動画を流れていきます。
これに関しては、IT関連の論者たちもいろいろ注目しているらしく、才能が才能を呼び起こし、新しい価値創造のあり方として、無名な者同士のコラボレーションが大きな流れになるかも、と論じられています。
テレビ、雑誌といった媒体で、レコード会社、出版社などがアーティストを売り込む、という方法が緩やかに衰退していき、その代わり、ネットの中で利害とは無関係な人々が、コンテンツの楽しさ、凄さを論じ合う、という時代になれば、まさに芸術の世界にプロが必要なくなることになるかもしれません。
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