昨年のコンサートで大感激した上原ひろみのニューアルバム、もちろん買わないわけにはまいりません。
今回は「時間」をキーワードにした、一種のコンセプチュアルなアルバムです。また、これまでトリオ編成でしたが、今回はギターが加わり4人編成。
全体的にはギターが加わったことにより、サウンドがよりロック化してきました。曲全体もよりプログレ感が増し、なかなかいい感じです。「時間」というテーマ性のせいか、シンプルで分かり易い楽曲がむしろ減る方向になり、トータルとしてはマニアック度が高まっているように感じます。
ギター参加でロック化と言っても、やはりメインはピアノ&キーボードであり、いわゆるロックバンド的なサウンドとは全く違います。この手の音楽は基本的に一発録音らしく、ヘッドフォンで聴くとアンサンブルの息遣いが感じられてなかなかいい感じ。
ただ、プログレ化は大好きな方向性なのだけど、逆に言うとアルバム全体にちょっとメリハリが無いような気がしました。凝っているのだけど、全体が一本調子みたいな。ところどころ、以前の楽曲のエコーなども聞こえます。できれば、もっと曲調のバリエーションが増えるといいなあ、と感じました。
まあ、それでもCDで聞く印象と、ライブではまた違うと思います。ライブだと、さらにワイルドに、アグレッシブになるのかもしれません。機会があればコンサートはまた行きたいですね。
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