��年前に公開された映画マトリックスリローデッドとレボリューションズ。当時の感想はこちら。ここで最後に言っているように、ようやくこの3部作のDVDをついに購入。といってもセットでなくて、安くなっていたので結局バラ買いすることに。
あらためてマトリックスを見直すと同時に、ネットでマトリックスの説明をしているサイトなどを見て、ようやく内容が見えてきました。
それにしても、こんなセリフがややこしかったり、思わせぶりだったりしたら、理解しろというのが無理ですよ。そもそも製作側は理解させることを目指していないのだと思います。物語の裏に潜む設定を、なるべく表面に出さずに、わざと多義的に残しているのです。こういったやり方は、どうも日本のアニメの影響のようだけど、個人的にはあまり感心しません。
結果的に、素人目には、マトリックスはシリーズを追う毎に面白くなくなっているように見えます。いろいろな意味で、新しいモノを提示したのが最初のマトリックス。結局、そのインパクトに後の二つは勝てなかったのではと思えます。
しかし、それでも、リローデッドから提示されているマトリックスの世界というのは、興味深いものがあります。マトリックスは仮想現実空間であり、全てはプログラムによって記述されています。従って、登場人物も全てコンピュータ上で動作するプログラムなのです。マトリックスでは、あらゆる現象がプログラムの動作のアナロジーとして表現されます。そういった世界観にソフトウェアエンジニアの私としては、惹かれる部分があるのは確か。
結局、ネオの役割はソースに行って、マトリックスをリロードすることです。実際、ネオの5人の前任者も同様にしてきました。そうすることによって、マトリックスは新しくバージョンアップされるのです。これがシステムの設計者(アーキテクト)、及びオラクルと呼ばれる預言者が考えたマトリックスのシステムです。
このシステムには、役割を終え、削除されるべきプログラム(オブジェクト)なのに削除を拒んでいる者、すなわち漂流者(エグザイル)がいます。キーメーカーも、スミスもその一人。これあたりは、お行儀の悪い書き方をしたプログラムが、RAMをどんどん使っていって解放しない感じをうまく表現しているように見えますね。
コンピュータシミュレーションの仮想現実が、ほとんど現実と変わらないほどの完成度に達したとき、まさにマトリックスのような世界が生まれるのでしょうか・・・
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