意外と音楽そのものを大学などで研究している人は多いようです。
最近は脳の研究もさかんなので、脳がどのように働いて我々の意識を作るのか、そういうことを考えるのに音楽というのは結構いい題材なのかもしれません。
音楽を耳で聞いてそれを脳がどのように分析するのか、そしてそれに対して私たちはどのように反応するのか、楽器を練習しているときはどのように脳が反応しているのか、どうやって人は音楽演奏に習熟していくのか、これらを知ることは人間というものを知る上で重要なことであると同時に、音楽とは何者なのか、ということを明らかにすることに他ならないと思うのです。
最近の研究によると、音楽を聞いたり演奏したりするときは、特定の脳の部分だけが使われるわけではないそうです。音楽を楽しむときは脳の様々な領域が反応します。音楽というのは、脳に対していろいろな働きかけをしているのです。音楽を論理的に聞く部位があったり、あるいは感情的に聞く部位があったり、テンポの違いで反応する脳の部位が違ったりするそうです。また音楽体験によって、脳そのものの回路が変更され、より興味の強い音響に反応するように変わっていきます。
こういった話は、音楽が人間生活の諸相に対して様々な影響を与える力があることの証左のようにも思えます。逆にだからこそ、音楽の神秘はそう簡単には解き明かせそうにないかもしれません。
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