社会はいつも理想に対して道半ばの状態でしか存在し得ない。そして、理想へのベクトルは時代によって変わっていくから、つまるところ、理想には永遠にならないのである。
なので、アート主義の理想的な社会を語っても、それは永遠に訪れない。
であるなら、不完全ながらもどのようにアート主義な社会に移行していくのか、現実的な変化についてもっと語るべきであろう。
山口周氏の本を読んだ。
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基本的には、ほぼ私の気持ち通りの内容で、そこをうまく言語化してくれたのが心地良いし、氏の博学さや説明のうまさに対して、とても好感がもてた。
やや、煽り過ぎの面もあるから、そこはある程度差し引いて読んだとしても、アート主義的な考えとはほぼ方向性はシンクロしている。
私が会社で感じる違和感をほぼオールドタイプと断定し、忌み嫌っているのは笑えるが、とはいえ、今の会社のやり方を全面的に否定するのは現時点では難しいだろう。
なので、やはり現実的な変化、を考える必要がある。
おそらく、一匹狼で生きていける人が増えるはずだし、そういった人々が活躍出来るフィールドが増えるはずだ。でなければ、アート主義には全く移行できない。
まずは一匹狼は、既存の大企業から仕事を請け負う形で飯を食うしかない。だから、彼らはそれなりに、人格者でなければならない。古巣から仕事をもらいつつ、顔を広げていって、人のつながりで仕事をもらっていくパターンだ。
その一方で、アイデアでヒット作を出し、ネームバリューを上げる人も出てくるだろう。請負からだんだんと、ヒット作型への移行が始まっていく。これはそう簡単な流れではないけれど、ここが描けないとアート主義への移行は始まらない。
請負からヒット作型への移行のためには、ヒット作を出す人が、とりあえず現状の資本主義の中でお金を得る必要がある。
その仕組みには
- プロダクトそのものから収入を得る
- パトロンからお金を得る
- 不特定多数から寄付を得る
- 請負の仕事を半分混ぜる
といった方法が考えられる。
いずれにしてもまだまだハードルは高い。
パトロンや寄付が立ち上がるのが理想だ。それこそ、信用の数値化といった世界観に繋がるし、ひとまずはリアルなお金を通すとしても、いずれお金が無くなる布石にはなりそう。
寄付はかなり可能性は高い。
一人一ヶ月100円払ったとすると、1000人で10万円。うーん、まだ苦しいかな。
1000円払わせるのは、まだ厳しい。500円を100人で5万円・・・
もう少しかもね。
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