2014年11月26日水曜日

Maker Faire Tokyo 2014に行ってきた

昨年に続いて今年もMaker Faire Tokyoを見にいきました。
ということで写真で色々紹介。


これは、ハンダを使わなくてもプリンタで回路をプリントでき、抵抗などの部品をセロテーブで貼れば、電子回路が出来てしまうという展示。
未来を感じさせる技術です。


これは家庭内のリモコンをiPhoneに集約してしまうためのデバイス。赤外線のパターンを覚えさせ、wifiでiPhoneから赤外線リモコンの命令を出します。すでに販売をされているみたい。


写真ではよく分からないですが、車輪のスポークにLEDをたくさんつけて、タイヤが回転すると絵が浮かんでくるというガジェット。
人の目の残像現象を使っているので、カメラで撮ると絵にならないのです。

この場にいたBit Trade Oneの代表の方とも初めてお会いすることが出来ました。Bit Trade Oneからは、いろいろな電子デバイスを購入してお世話になってます。


展示のいたるところにあったRapiroですが、この方が本家、Rapiro開発者。Kick Starterでの経験などいろいろお話を伺いました。


自分の好きな場所にスライダーやノブ、スイッチを配置して使うMIDI Controller。DJ系を意識していると思いますが、デザインなどもカッコよくて、いろいろな用途に使えるかも。


パワードスーツみたいな感じだけど、電気は使っていないらしいです。自分の指の動きどおりにロボットの指が動きます。


大垣で会った原田さんのマーブルマシンとLEDバッジ。今回はLEDバッジを購入しました。


光ファイバーを高速で回すと、まるでロクロで陶芸を作っているような、面白いガジェットが出来ます。これは見ていて飽きない感じ。


イベント会場で、明和電機のライブがあったので見にいきました。
久しぶりに明和電気を堪能。確かに、彼らはMakerの走りなんですね。これ以上ない、ゲストだと思いました。

何しろ面白いアイデアの数々で刺激を受けました。
会場には歩くのも苦労するくらいの入場者が入り、本当に大盛況です。
Maker Movementがマニアのものから、社会現象になるのももう少しではないか、という気がしてきました。
来年こそ、出展したい・・・

2014年11月21日金曜日

筐体の3Dプリントが完成

前回の筐体デザインのデータをDMMの3Dプリントサービスで作ってもらいました。
最近、DMMがMakers Movementの後押しをするようなサービスをいくつか展開しており、その動向に目が離せません。私もすでに何回か、3Dプリントサービスを使っています。

今回は実際に3Dプリンタで出力した筐体について、紹介をしましょう。
ちなみに今回の試作品は私は内々にPROTO6と呼んでいます。MagicFluteの6回目の試作ということになります。

以下は、今回注文した全ての部品です。


このうち、吹き口とそれを密閉する蓋は、以下のような凹凸で合体するようになっています。


この中に気圧センサーを閉じ込めて、吹き口内部の空気圧をセンシングします。
吹き口の下部に小さい穴を開けて、吹いたら空気が抜けるようにしましたが、やや風切り音がうるさいのが気になりました。

笛のパイプは、中を覗くと、まさに中空のパイプ状になっています。この筒の厚さは3mmですが、意外と重量感があった印象。


この筒の中に電子部品が入ります。電子部品を取り付ける内部部品と、パイプを並べてみたところです。




笛の先端にはLEDが光る透明の尖った形状のキャップがつきます。

この笛の中に入る電子部品はまだ出来ていませんが、3Dプリントされた部品のみ、合体してみるとこんな感じになります。





組み上げると思っているよりやや大きな感じになりました。
電子部品まで入れた完動品が出来上がるのは、もう少し先のことになりそうです。


2014年11月12日水曜日

Magic Fluteの筐体デザイン

Magic Fluteの新筐体を3D CADでデザイン中。

CADはまだまだ使いこなしているとは言い難いですが、何となく使っているうちに慣れてきました。自分なりの使い方が確立してきた感じです。

というわけで、ここ数日作っていた新筐体のデザインをお見せしましょう。
まずは、リコーダータイプ。



余計な部品も周辺に置いてありますが、それは無視していただいて、一番端にある細長いのが楽器本体。
指で押さえる6つの穴は、円筒に凹みをつけています。リコーダーの先端が丸くなっており、ここがLEDで光ります。


次はオカリナタイプ。


本物のオカリナはもっとズングリしていますが、上のリコーダータイプと共通のデザインとなるようにした結果、随分スリムな感じのオカリナとなっています。
これも、右手側の先端の丸いところがLEDで光る予定。

全長は20cm強くらいの長さとなります。筒の直径は4cm。
円筒のところはいつか木で作れたらかっこいいなと思っていますが、ちょっと加工が難しそうですね。
ということで、次回の試作は、上記のデザインで製作予定です。

2014年11月3日月曜日

mbed用CPUでMIDI出力する基板作成

さて、今回はMagic Fluteの試作の報告。

ただいまRaspberry Piによるソフトシンセ発音版の試作をいったん止めて、mbedで使用しているCPUによるMIDI出力版の試作品を製作中。

これはどういうものかというと、これまでのMagic Fluteの機能はそのままに、その演奏情報をMIDI出力し、既存の電子楽器の音で発音させようというもの。
ですので、MIDIの受け手の電子楽器で音色を変えて、トランペットにしたり、クラリネットにしたり、フルートにしたり、といったことが可能となるわけです。また、リバーブなどのエフェクトをかけることも出来るので、すでに電子楽器を持っている人ならば、すぐに多彩な楽しみ方で演奏することが出来ます。

今までRaspberry Piに繋げていた配線を以下の基板に繋げます。


ちなみにこの基板を配線するために書いた配線図はこんな感じ。(手書きでちょっと恥ずかしいけど・・・)


いろいろ配線は書いてありますが、機能的にはCPU(LPC1114)のシリアル出力をMIDI OUTに繋げ、Magic Fluteから送られてくるI2CをCPUに繋げているだけです。
MIDIが5V系で、CPUが3.3V系なので、いろいろと妙な回路が入っています。
フルカラーLEDはCPUのPWM出力に繋げてあり、Raspberry Pi版と同様、音階によってLEDの色が変化します。

Raspberry Piと違ってmbedのいいところは、何しろ電源入れたらすぐに動くこと。
Raspberry PiはLinuxが立ち上がるまでの時間がバカになりません。またLinux上でアプリを動かすので、組み込み的に使うにはアプリの自動起動のような仕組みが必要です。(私はまだやったことがないので、毎回キーボードからアプリを立ち上げています)

しかし、生粋の組み込みであるmbedは、電源入れたらいきなり立ち上がります。一般コンシューマー向けの商品はやっぱりこうでなくてはいけないと改めて思わされます。

さて、今後の展開としては、この回路を何とかして、Magic Fluteの楽器筐体内部に詰め込み、楽器単体で使える形にすることを目指しています。