私も二日間、Magic Fluteを吹き続け、そして何人もの方々に説明をしました。たった一人での参加でしたから、もしかしたら誰か説明を聞きたかった人を逃してしまうかもしれないという気持ちで、トイレに立つ時間さえ惜しく感じ、ずっと自分のブースに貼り付いていました。
もう少し他の出展者のものも見たかったのですが、それより自分の出展のほうが気になってしまったというのが正直な気持ち。
ちゃんと見れなくてもったいないという気持ちも半分ですが、それ以上に自分の作品の紹介が出来たという満足感もあります。(写真は私のブース)
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このイベントの来場者はかなりの人数だったと思います。
会場全体は大変盛況でしたし、一部のブースはいつも人だかり。アトラクションとして大変面白いものもあったようです。(3D影絵は見たかった。みんな面白かったと言ってたので)
実際のところ、私のブースは必ずしもお客が多かったわけでもなく、かなり長い時間は一人でただ座っていたのですが、それでも注意を惹こうと延々と笛を吹いていました。
何人かの方は興味を持ってくれて、私の説明を聞いてくれました。さらに何人かは、お客様にも関わらず自分の想いを語ってくれた方もいて、いろいろ面白い話を聞けました。
あと、IAMASの学長さんとか、某楽器メーカーの社長さんとかも展示を訪れてくれたのは良い想い出(!?)となりました。
土曜の夜の懇親会では、同じく浜松から出展されていた方々といろいろと親しく話をすることができ、またその他の出展者の方の話を聞けて、これまた大変刺激を受けました。
Denhaさんが語ってくれたシンセ話は大変マニアック。未だにこういったシンセマニアの方々が日本中に点在しており、ウン十年前にシンセにワクワクした気持ちをMakerとして再び甦らせようとしているのです。改めて、電子楽器とMakerがとても相性が良いと思わされました。
二日目は、近くで「音で制御するラジコン」を出展されている方と突発的にちょっとコラボすることになりました。私がMagic Fluteを吹いて、ラジコンを制御するという実験をしてみたのです。
いろいろと試行錯誤した結果、最後は何とか私の笛でラジコンが制御できるようになりました。機材の関係で、実際に走らせたわけではありませんでしたが、そんな突発のイベントが起きるのが、こういう場の面白いところ。
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会場は若い方、女性も大変多く、Maker Faireがオタクの祭典とは違うノリであることを思い知らされました。若い人からすれば、Maker Faireに出ることはちょっと先端を走っているカッコいいこと、なのではないでしょうか。
これこそ十数年後の未来を占うようなムーブメントなのではないかという気持ちを新たにしたのです。
長年参加されている方には、新参者が何言ってんだ〜と思われそうですが、好きで何かを作っている人たちが持っている熱気こそ、今我々の社会で失われている何かを補完する力を持っているような気がするのです。
まだ、ほとんどが個人の趣味でやっているものなのでしょうが、これがある段階で組織のアウトプットを凌駕するような力になるのは、時間の問題のような気がします。
そして、時代の主役は企業から、個人に移っていくのでしょう。
そういう未来をかなり確信することが出来た二日間でした。
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