頭の中で温めているだけでは腐ってしまうと思い、最近考えている新しい電子オルガンのコンセプトを紹介しようと思います。
前提が一つ。
これは実現性を無視してオルガンのあるべき理想的な形を追究したというようなものではありません。
あくまで私が一人で現実に製作することを前提に考えたものです。
従って、試作でも何とか作れる程度のシンプルなデザインや構造の中に、私なりに考える新規性が同居したものとなっています。
というわけで、上の写真のような下手な絵を描いてみました。
もっと上手く描けば印象も違うのでしょうが、美しさの足りない部分については皆さんのイマジネーションで脳内美化させてください。
全体は円柱を半分に切ったような形をしています。
蒲鉾のような形です。従って、この楽器、愛称は「カマボコオルガン」です。英語なら"Kamaboko Organ"(そのまんま・・・)
筐体がオレンジ色なのは、単に私がオレンジ色が好きだからです。
蒲鉾の片方の側から、にょきっと鍵盤が出ています。
絵では3オクターブありますが、両手で弾くなら4オクターブ、あるいは5オクターブの鍵盤があってもいいかもしれません。その場合は、この楽器の横の長さが単に長くなっていきます。
鍵盤は出来れば木製。ピアノの鍵盤よりもサイズは若干小さめにしたいです。
操作子は、鍵盤の前に4つのテンキーがあるだけです。
この4つのテンキーは、それぞれオルガンのストップを表します。下の図の例では、テンキーがそれぞれ、Principal 8'、Principal 4'、Flute 8'、Trumpet 8' のストップを表しています。
ポジティフオルガンなどでは、4つのストップがあれば、スイッチは4つあって、各ストップを入れるか入れないかの二択しか出来ません。
しかし、この楽器ではテンキーを使って、鳴る場合でも9つのバリエーションを選ぶことが出来ます。
テンキーの上下の段は音量を表します。上にいくほど(数字が大きくなるほど)音量が大きくなります。
またテンキーの左右は音の立ち上がり,立ち下がりを表します。一番左は、アタック付きの音です。ハモンドオルガンのアタックドローバーのようなものです。
真ん中は通常のオルガンの音。そして右側は、音の立ち上がりと立ち下がりがユルくなり、ふんわりとした音に変わります。
このようにすることによって、オルガンのセッティングを4桁の数字で表現することが可能になります("8210"とか、"7135"とか・・・)
クラシックで使うオルガンはストップのオンオフしかできません。
逆にポピュラーでよく使われるハモンドオルガンの場合、いろいろなフィートの音を混ぜることが出来ますが、音色は一つしかありません。
そこで、クラシック向けのオルガンとハモンドオルガンの二つの特徴を持たせてみようと思ったわけです。
そこに、だったらテンキーにしたら面白いじゃん!というアイデアが合体しました。
さて,皆さんはこのアイデアについてどう思いますか?
このオルガンのアイデアについてご意見がありましたら、Twitter で @hasebems 宛にでもメンションを送ってもらえると嬉しいです。
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