・ポリフォニックな部分、各パートの繰返し周期が違っているが、4/4拍子で書いてある意味があるのですか?
演奏上での表現に関しては意味はない、と言えるでしょう。
とはいえ、ルネッサンス音楽のように小節線を書かない、というのも変だし、全部を一つの小節にしちゃうと「何小節目の何拍目」って指示するのも大変だし・・・まあ、実際の音楽活動の中でそれなりに小節線を書いておくメリットは大きいと思います。
逆に言えば、その程度の意味です。
・ポリフォニックな部分の中盤で調性が変わりますが、どのように表現すべきでしょうか?
特にこうして欲しい、というものはありません。あるなら楽譜に書きますし。
各団体にて、調性の変化に対して変化をつけるべきか、付けるならどのようにすべきか考えてみてください。
作曲上の意味としては、さすがにあまりに変化が無いのは聴くに耐えられないだろう、という意図で、このような変化を途中で入れています。
・tu tu tu は何を意味しているのですか?
私のイメージは、孤独の中で不安が高まっている様子を表したものです。例えば、もっと具体的に言うなら「頭痛のテーマ」と呼んでもいいかもしれません。そうすると、表現したいものが限定されるので分かりやすくなりますね。
同様に、演奏する団体で自由に具体的なものに当てはめてもらって構いません。
いずれにしても、静謐な各パートの繰り返しの中で現れる「tu tu tu ・・・」のテーマは、料理のし甲斐がある素材であり、この曲の演奏の成否のポイントとなるでしょう。
・どのような"u"の母音をイメージしていますか?
この曲は、全て同じ "u" の母音で歌われるべきとは思っていません。例えば、ku と mu の "u" の母音は、文章の中などでは音声学的に違う可能性があります。
ですから、"u" でひと括りにされる母音の様々な表情を音楽の中で表現して欲しいと思います。
考えようによっては、この曲は良いディクションの練習曲かもしれません。
・長谷部さんは迷宮が好きですか?
好きではないですが、仕事でよく迷宮に陥ります。