2020年3月2日月曜日

コロナが明らかにする日本の闇

正直言っちゃうと、みんな心の中では会社なんていかずに、リモートワークしたい。だから、コロナでリモートを推進とかいうと、喜んでリモートやりたいと言う人が増えてくる。
会社は時節柄、彼らを拒否できないから、しばらくはリモートをやる人が増えるだろう。もちろん、彼らは会議に出ることができないから、そこで仕事は滞る。何となく、そうやって顔を見せたくない人は、いい印象がないので、恐らく評価は悪くなる。
もちろん、そもそも評価が高くない人がリモートをやりたがるので、どちらが先というわけでもないけれど。

こういう先進のワークスタイルを導入すればするほど、日本的組織はどんどん体力が無くなっていく。
日本的組織は、長い間、同じ場所にいることが前提でパフォーマンスを発揮するようにできているからだ。
無駄であろうがなんだろうが、その場にいて、何かあったときに、出来る人がいつでも現れて問題が解決されていく、それに期待しているのが日本的組織。

しかし、世界は違う(と思う)。
日本以外は、組織やチームの目的が明確で、個々人が何をやるべき人かがはっきり決まっているから、他人の仕事はやらない。
他人の仕事はしないから、誰が仕事をできないか簡単に可視化されるし、それで困るのはマネージャーだから、マネージャーがテコ入れせざるを得ない。
もちろん、チームの誰も基本的には他人を手伝わない。

***

世界は基本的に、リモートでも可能な仕事の仕方をしているから、それをそのままの形で日本でも導入できると思ってしまう。
リモートでうまく仕事できるのは、上記のように仕事の範囲が明瞭な職場だけ。
ほとんどがそうでないから、まあ無理でしょう。

さらに日本の職場の生産性は下がるはず。

今ある職場をよくするのは不可能。
新しい職場を作るしかない。
そして、そこに移るしかない。

そのタイミングがいつなのか? つまりそういう問題なのだろう。