昨年、朝日作曲賞を頂いた拙作「五つの母音の冒険」を、次の日曜日(11/25)に全曲初演する予定です。
詳しくはヴォア・ヴェールのページで。
とはいえ、正直、作曲賞応募を意識した曲なので、ウチの合唱団のようなフツーのアマチュア合唱団にとって、かなり難しいのは確か。10ヶ月近く練習してきても、未だに調子外れの音を出したり、落ちる人がいたり・・・で、まだまだ本番での心配のタネはつきません。メロディを気持ちよく歌って楽しむ、というような曲で無いのは確かです。
その一方で、自分の中では確実に一般の合唱曲と違うテイストを持っているという自覚があって、それが特に合唱を普段聴かない人にどのように聞こえるのか、大変興味を持っています。
「A」では、対位法的な方法でパートが重層的に重なる様子とか、その中に現れるシンプルで土俗的なメロディの対比とか、その辺りが聴きどころ。
「I」は、何しろ圧倒的なスピード感と、全く合唱らしからぬ瞬発的な表現が特徴。
そして今年の課題曲「U」は、ある種サウンドスケープ的な音像と言えるかもしれません。
「E」は、音のある小芝居というか、寸劇的要素があって、それがどこまで理解してもらえるかがポイント。
「O」は基本的な骨格は変奏曲なので、そのような曲調変化を楽しめるし、最後の壮大なコラールで組曲を締めくくる爽快感もあると思います。
いずれも、作った自分の感覚での話ですが、これがお客様に伝わるか、演奏がそれほどうまくなくても(もちろんまだまだ努力しますよ!)それでも伝わるプリミティブな音楽の力があるのか、そういった点を是非、聞いてみて欲しいと思っています。
0 件のコメント:
コメントを投稿